伊賀市上野市内にて、蔵の戸前修理とシュロ繊維壁ぬり。

この現場も雨漏りが原因で戸前の黒壁部が崩落してしまい、白い漆喰もドロドロになり塗替えをご依頼いただいた現場です。ずいぶん長年にわたり雨が侵入していたようで、戸前の木部はすっかり朽ちてしまっている状況でした。中塗りを起こすまでにずいぶん手間と乾燥期間を要しましたが、またキレイな戸前に復活できました。あわせて部屋なかのシュロ壁も一部塗りなおしました。一般的な繊維壁ができるまでの古い壁の仕上げ方ですが、いまはもう細かく裁断されたシュロスサは販売されていなく、施主さんが自ら時間をかけてシュロ縄をハサミで細かくきって材料を作ってくれたものに炊きノリを配合してぬりました。再現してみると、これはこれでとてもおしゃれな壁でした。